
退職代行を使われた会社の対応まとめ|拒否できる?やるべきことを解説
ある日突然、退職代行業者から「弊社のご依頼人が退職を希望しています」と連絡が来る——そんな状況に直面した会社・人事担当者向けに、正しい対応方法をまとめました。
結論からいうと、退職代行を通じた退職の申し出を会社は拒否できません。ただし、対応すべき手続きと、やってはいけないことがあります。
この記事でわかること:
- 退職代行を使われたときに会社が取るべき対応
- 拒否・無視することはできるか
- 書類・未払い給与など実務上のやるべきこと
- 再発防止のために考えるべきこと
本記事は一般的な情報提供を目的としており、法的助言ではありません。個別の状況については弁護士・社会保険労務士にご相談ください。
まず結論|退職代行を拒否することはできない
会社が取るべき基本対応
- 退職の申し出は受理する → 拒否は法的に困難(民法627条:退職の自由)
- 本人への直接連絡は避ける → 業者を通じた交渉に応じる
- 書類対応を速やかに行う → 離職票・源泉徴収票は義務
- 感情的な対応はしない → 法的リスクが生じる可能性がある
退職代行を使われたときの対応フロー
STEP1|業者からの連絡を受ける
退職代行業者から電話・メール・FAXなどで連絡が来ます。業者名・依頼人名・退職希望日を確認しましょう。
STEP2|退職の申し出を受理する
退職の申し出は原則として受理します。拒否や「直接本人に連絡するよう伝えろ」と業者に求めることはトラブルの原因になります。
STEP3|退職日・引き継ぎを確認する
退職日・有給休暇の残日数・引き継ぎ対応について業者を通じて確認します。本人への直接連絡は避け、業者経由でやり取りしましょう。
STEP4|書類・給与の手続きをする
離職票・源泉徴収票・健康保険喪失証明書などを退職後速やかに郵送します。給与・未払い分も期日内に支払う義務があります。
STEP5|社内対応・再発防止を検討する
なぜ退職代行を使われたのかを冷静に振り返ることが再発防止につながります。
会社がやってはいけないこと
以下の行為は法的トラブルに発展するリスクがあります。感情的にならず、冷静に対処してください。
- 退職者本人に直接連絡する → ハラスメントとして問題になる可能性がある
- 退職を認めない・無視する → 法的に退職の効力は発生するため意味がない
- 離職票・給与の支払いを遅らせる → 違法になる可能性がある
- 「損害賠償を請求する」と脅す → 実際に請求が認められるケースは少なく、逆に問題になりうる
企業側がよく持つ疑問
対応時の確認チェックリスト
- 退職代行業者からの連絡内容(業者名・依頼人名・退職希望日)を記録した
- 退職の申し出を受理した(拒否しない)
- 退職者本人への直接連絡は行っていない
- 退職日・有給休暇の処理を業者と確認した
- 離職票・源泉徴収票の発行準備を進めている
- 未払い給与・精算を期日内に行う準備をしている
- 私物・会社備品の返却方法を業者と確認した
まとめ
この記事のポイント
- 退職代行を通じた退職の申し出を会社は拒否できない
- 本人への直接連絡・感情的な対応は法的リスクが生じる可能性がある
- 離職票・給与支払いは会社の義務として速やかに対応する
- 退職代行を使われた背景を振り返ることが再発防止につながる
「今後このような状況を繰り返さないために」——退職代行を使われた経験を、職場環境の見直しにつなげてみてください。
本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、法的助言ではありません。個別の状況については弁護士・社会保険労務士にご相談ください。
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